栴檀山 教王院 香園寺

【御詠歌】
後の世を思えば詣れ香園寺
止とめて止まらぬ白滝の水

大聖堂

昭和51年に建立。褐色の鉄筋コンクリート造り。高さ16m、1階が大講堂、2階が本堂と大師堂。本堂には620余の椅子席がある。※画像1

子安大師像

大聖堂の右手前。背中にゴザ、右手に錫杖、左手に赤ん坊を抱いた大師の姿。※画像2

香園寺の歴史・由来

香園寺は聖徳太子(574〜622)の開基という四国霊場屈指の古刹であり、一方、境内には本堂と大師堂を兼ねた超近代的な大聖堂を構えている。また、寺が創始した子安講の輪は、海外にまで広がり現在20,000人を超えている。
縁起によると、用明天皇(在位585〜87)の病気平癒を祈願して、皇子である聖徳太子が建立したと伝えられる。このときに、太子の前に金の衣を着た白髪の老翁が飛来して、本尊の大日如来像を安置したとも伝えられ、また、天皇からは「教王院」の勅号を賜った。のち、天平年間(729〜49)には行基菩薩(668〜749)が訪ねている。
弘法大師が訪れたのは大同年間(806〜10)であった。ある日、門前で身重の婦人が苦しんでいた。大師は、栴檀の香を焚いて加持、祈祷をした。すると婦人は元気な男子を無事に出産した。これが機縁となり、大師は唐から持ち帰った小さな金の大日如来像を本尊の胸に納め、再び栴檀の香を焚いて安産、子育て、身代わり、女人成仏を祈る「四誓願」の護摩修法をされて寺に遺し、霊場に定められた。「栴檀山」はこれに由来する。

以来、安産、子育ての信仰を得て栄え、七堂伽藍と六坊を整えたが「天正の兵火」で焼失、寺運は明治・大正になって復興している。明治36年に晋山した山岡瑞園大和尚により、大正3年に本堂を再興し、同7年には「子安講」を創始して、全国の行脚はもとより、東南アジアやアメリカまで足を延ばし、講員の拡大と寺の隆盛に尽力している。

香園寺の見どころ

大聖堂・子安大師像・子安中学(現在の県立小松高校の前身で、昭和15年に寺が創設し、学校教育に尽力した。)

香園寺の年中行事

初祈祷会
日時:12月31日〜1月7日
聖徳会
日時:2月22日
花まつり
日時:4月8日
縁日
日時:4月20・21日
宗祖誕生会
日時:6月15日
地蔵盆会
日時:8月23日
施餓鬼会
日時:8月24日
修正会
日時:12月31日
弘法大師月御影供
日時:毎月21日
奥の院不動堂護摩供
日時:毎月28日

第61番札所 栴檀山 教王院 香園寺
(せんだんさん きょうおういん こうおんじ)

宗派
真言宗御室派
本尊
大日如来
開基
聖徳太子
創建
六世紀後半
真言
おん あびらうんけん ばざらだどばん

アクセス情報

所在地
〒799-1102 愛媛県西条市小松町南川甲19
電話
0898-72-3861
駐車場
あり(無料)
宿坊
なし
公式HP
http://www.koyasudaishi.or.jp/

いよ小松インターチェンジから国道11号線を西条市方面へ、香園寺交差点を右折、約370m走り右折後、正面にあります。
⇒ 現在地からのルート案内はこちら