【御詠歌】
人多くたち集まれる一ノ宮
昔も今も栄えぬるかな
安地蔵堂の左。文化13年(1816)の建立。首から上の病や悩みにご利益ありとされる珍しいお地蔵さん。近年では脳の病気、ノイローゼの快癒から合格祈願をする参詣者も多い。※画像1
境内の手水舎の下で石の手水を支えている邪鬼。天邪鬼は毘沙門天像についている鬼の顔がその原形。
善楽寺の歴史・由来
高知城へは約6㎞、JR高知駅まで約4㎞というこの辺り一帯は、往時「神辺郷」といわれ、土佐では最も古くから栄えた地方である。 縁起によると、桓武天皇が在位(781〜806)されていたあとの大同年間に弘法大師がこの地を訪れ、土佐国一ノ宮・総鎮守である高鴨大明神の別当寺として、善楽寺を開創され霊場と定められた。
以来、神仏習合の寺院として法灯の護持につとめ、神仏の信仰を啓蒙して栄えている。とくに土佐2代藩主・山内忠義公のころには武門の庇護をうけて寺は興隆し、繁栄をきわめた。だが、明治新政府による廃仏毀釈の難を受けて寺運は一変し、昭和4年に再興されるまで苦難の日々が続いた。その後、2ヶ寺で納経ができるなど混迷の時期を経て、平成6年1月1日を以って「善楽寺」は第三十番霊場として現在にいたっている。
本堂左隣の大師堂は大正時代の建立。ここの大師像は「厄除け大師」として知られ、厄年にお参りしたり、交通安全などを祈願すると霊験があらたかと伝えられる。また、境内には「子安地蔵堂」があり、弘法大師作といわれるやさしいお顔の地蔵尊が祀られている。難産で苦しんでいる妊婦を、大師が祈祷し安産させたという伝説があり、安産や子宝祈願にご利益があるといわれる。さらに水子供養の祈願にも参詣する人が多い。
本坊前は開放的な雰囲気が漂う。土佐一ノ宮の別当寺として栄えた古刹である。
善楽寺の見どころ
梅見地蔵・天邪鬼・本堂(昭和58年に改築。)
善楽寺の年中行事
- 善楽寺初祭り
- 日時:2月1日
- 節分厄除け
- 日時:2月3日
- 花まつり
- 日時:4月8日(婦人部による甘茶接待)
第30番札所 百々山 東明院 善楽寺
(どどざん とうみょういん ぜんらくじ)
- 宗派
- 真言宗豊山派
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 開基
- 弘法大師
- 創建
- 大同年間(806〜810)
- 真言
- おん あみりた ていせい からうん
アクセス情報
- 所在地
- 〒781-8131 高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
- 電話
- 088-846-4141
- 駐車場
- 普通20台・大型4台(無料)
- 宿坊
- なし
- 公式HP
- http://www.zenrakuji.sakura.ne.jp/
高知インターチェンジから、高知北環状線を高知市街方面へ向い、県道384号線へ左折。約2km走り、バス停一宮神社前を左折し、突き当たり右手にあります。
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