【御詠歌】
常楽の岸にはいつか到らまし
弘誓の船に乗りおくれずば
昭和30年に戦災孤児のための社会福祉施設として設立、昭和38年、社会福祉法人認可。
1歳から18歳まで の子供たちを支援している。四国霊場ただひとつの児童養護施設。
本堂右側 の樹周8メートル、高さ10メートルの巨木。糖尿病平癒の祈願をする。
常楽寺の歴史・由来
四国霊場のなかで唯一、弥勒菩薩を本尊としている。弥勒菩薩は56億7千万年の後まで、衆生の救済を考え続けて出現するといわれる未来仏である。とくに京都・広隆寺の国宝で、片膝を立てて頬を右手でささえ考える半跏思惟の弥勒像は、そのやさしいお顔の表情が美しく、お大師さまとともに光明を授けてくれるような仏といえよう。縁起では、弘法大師が42歳の厄年のころ、この地で真言の秘法を修行していたときに、多くの菩薩を従えて化身した弥勒さまが来迎されたという。大師はすぐに感得し、そばの霊木にその尊像を彫造し、堂宇を建立して本尊にした。この本尊について大師は、御遺告の一節に「吾れ閉眼の後、兜率天に往生し弥勒慈尊の御前に侍すべし。56億余の後、必ず慈尊と御共に下生し、吾が先跡を問うべし…」と触れられていることからも、常楽寺への篤い思いが偲ばれる。
後に、大師の甥・真然僧正が金堂を建て、また高野山の再興で知られる祈親上人によって講堂や三重塔、仁王門などが建立されて、七堂伽藍がそびえる大寺院となった。室町時代には阿波守護大名の祈願所にもなっているが、「天正の兵火」により焼失し灰燼に帰している。だが、江戸時代初期には復興、後期の文化15年(1818)に低地の谷地から石段を約50段のぼった現在地の「流水岩の庭」近くに移っている。奇形な岩盤の断層が重なる「流水岩の庭」。自然の美しさにとけ込む魅力を醸し出す。
常楽寺の見どころ
常楽園・アララギ大師・地蔵菩薩像(本堂前。子供の寝しょうべん、夜泣き、歯痛、足の痛みなどの治癒に祈願する。)
第14番札所 盛寿山 延命院 常楽寺
(せいじゅざん えんめいいん じょうらくじ)
- 宗派
- 高野山真言宗
- 本尊
- 弥勒菩薩
- 開基
- 弘法大師
- 創建
- 弘仁6年(815)
- 真言
- おん まい たれいや そわか
アクセス情報
- 所在地
- 〒779-3128 徳島県徳島市国府町延命606
- 電話
- 088-642-0471
- 駐車場
- 普通 約10台・無料
- 宿坊
- なし
- 公式HP
- なし
藍住インターチェンジから県道1号線を徳島市内へ行き、国道192号線と合流すると石井町方面へと走り、県道21号線、県道207号線と走っていると看板があります。
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