医王山 遍照光院 大窪寺

【御詠歌】
南無薬師諸病なかれと願いつつ
詣れる人は大窪の寺

本尊

この地下道は八十八ヶ所のお砂踏みをするところです。足の弱い方、時間のない方でも四国霊場を巡拝できます。階上は大師堂で内拝できます。※画像1

本堂

礼堂と中殿、多宝塔の奥殿があります。この奥殿に本尊・薬師如来と三国伝来の錫杖が安置されています。※画像2

大窪寺の歴史・由来

八十八ヶ所結願(けちがん)の霊場「大窪寺」。徳島県の県境に近い矢筈山(標高788m)の東側中腹に位置します。縁起によると、養老元年に行基菩薩がこの地を訪れた際に、霊夢を感得し草庵を建て修行をしたと言われます。弘仁6年に、唐から帰国した弘法大師が、現在の奥の院にある岩窟で、虚空蔵求聞持法を修法し堂宇を建立。等身大の薬師如来坐像を彫造し本尊とされました。また唐の恵果阿闍梨より授かった三国(印度、唐、日本)伝来の錫杖を納めて大窪寺と名づけ、結願の地と定めました。本堂西側にそそりたつ女体山には奥の院があります。大師が本尊に水を捧げるために独鈷で加持すると清水が湧き出たと伝えられます。その水を薬とともに服用し、ご利益を受ける人も少なくありません。

女性の入山が、早くから認められ女人高野としても栄え、一時は百以上の堂宇を誇っていました。しかし天正の兵火や明治33年の火災などで寺勢は苦難を繰り返します。しかし高松藩主の庇護や歴代住職の尽力により興隆。結願聖地の法灯を守り続けています。「同行二人」を共にした金剛杖などは、大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へ奉納されます。これらは毎年春夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養されます。

大窪寺の見どころ

本尊・本堂・大師堂(石段を登った所にあります。内部にはお砂踏みができる道場があります。八十八ヶ所の小さな本尊が祀られ、一周すれば参拝と同じご利益が得られると言われます。)

大窪寺の年中行事

本尊護摩供
日時:毎月12日(8月は除く)
不動護摩供
日時:毎月28日
柴燈護摩供
日時:3月21日(春分の日)、8月11日(山の日)
土砂加持法要
日時:9月23日
星祭法要
日時:12月22日(冬至)

第88番札所 医王山 遍照光院 大窪寺
(いおうざん へんじょうこういん おおくぼじ)

宗派
真言宗
本尊
薬師如来
開基
行基
創建
養老元年(717)
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

アクセス情報

所在地
〒769-2306 香川県さぬき市多和兼割96
電話
0879-56-2278
駐車場
あり(無料)
宿坊
なし
公式HP
なし

高松道志度I.Cから県道141号線、県道3号線を経由し、多和の交差点を左折して国道377号線を道なりに走ります。
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