第七番
【御詠歌】
人間の八苦を早く離れなば
到らん方は九品十楽
愛染明王
煩悩(愛欲や欲望)を悟りに変えて、菩提心(悟りの境地)まで導いてくれる力を持つ仏様。息災、増益、敬愛、降伏の四つの利益があり、降魔や除災、男女の縁結びに多いに効果があらわれるとされています。※画像1
治眼疾目救歳地蔵尊
大師堂階段手前の横。古くから眼病平癒の地蔵尊として知られる。
十楽寺の歴史・由来
寺は現在地から北3キロほど奥の十楽寺谷の堂ヶ原にあったと推定される。大同年間に弘法大師がこの地を巡教して逗留されたときに阿弥陀如来を感得し、如来像を刻んだのが本尊として祀られたと伝えられている。その際に、大師は生・老・病・死など人間として避けることのできない苦難に、10の光明と、輝く楽しみが得られるようにと「光明山十楽寺」の寺名を授けたといわれる。
創建からしばらくは、阿波の北方きっての広大な七堂伽藍を誇っていたが、天正10年(1528)長宗我部元親による兵火で、すべての堂塔が焼失した。幸い、本尊は時の住職が背負い難を免れたという。寛永12年(1635)に現在の地に移り、再建された。
さらに平成6年には立派な木造の本堂を建立。本堂左前にある「治眼疾目救歳地蔵尊」は、古くから眼病、失明した人たちの治療に霊験があるとされ、眼病に悩むお遍路さんの参詣が多い。また、中門遍照殿では、良縁を結び、悪縁を切る両方の願いを兼ね備えた、愛染明王が祀られており、ご祈願に訪れる人が絶えない。
十楽寺の見どころ
山門・水子地蔵(山門を入るとすぐ正面にある。)・治眼疾目救歳地蔵尊・愛染明王
第7番札所 光明山 蓮華院 十楽寺
(こうみょうざん れんげいん じゅうらくじ)
- 宗派
- 真言宗単立
- 本尊
- 阿弥陀如来(伝弘法大師作)
- 開基
- 弘法大師
- 創建
- 大同年間(806〜810)
- 真言
- おん あみりた ていせいから うん
アクセス情報
- 所在地
- 〒771-1509 徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
- 電話
- 088-695-2150
- 駐車場
- 普通20台・大型5台 午前7時〜午後5時まで
- 宿坊
- あり(70人・個室)
- 公式HP
- http://jyuurakuji.com/
土成インターチェンジから、高速道路に沿った道を板野方面に進むと、左手にあります。
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