公認先達とは?
公認先達とは「(一社)四国八十八ヶ所霊場会」に公式に認められた先達の事です。
先達とは同行二人の教えを核とする弘法大師信仰を拠りどころとして、四国を巡拝し、一人でも多くの人をこの道に誘い、それらの人々の指導者として、あるいは模範として、信仰修行に勤める方です。
また、道案内やその他、巡拝道や札所寺院に関わる知識を身につけ、適切な指示や助言も行います。
そして、公認先達に認定されると認証として専用の巡拝用品が授与されます。
公認先達巡拝用品について
新任の公認先達の認可を受けた方は12月の先達研修会で公認先達に補任後、下記の公認先達専用の巡拝用品が授与されます。
①先達経典
②公認先達専用納経帳
③公認先達専用輪袈裟
④公認先達専用金剛杖
⑤公認先達名札※番号と名前は例です。
その他に先達公認証と公認証筒の授与があり、後日に⑤の先達番号入り名札が郵送されます。
また、へんろ新聞も3ヶ月に1度郵送されるようになります。
昇補の認可を受けた方は12月の先達研修会で新階級に補任後、補任した新階級記章、昇補記念品(昇補の内容で記念品が変わります)、新階級先達公認証と公認証筒が授与されます。
へんろ新聞は以前と同様です。
公認先達納札に関して
四国霊場公認先達の方は霊場会公式の金銀の納札を事前に申請することで審査の上、有料にて使用できます。銀札希望の方は四国霊場を25周し、且つお納経を各25回、金札希望の方は四国霊場を50周し、且つお納経を各50回を行い、推薦寺院を通して霊場会に申し込むと審査の上、認可が下ります。
霊場会で発行する公認先達専用納札は予め申込者ご本人の住所、氏名が印字されております。
申込枚数は千枚単位で各納札の志納金額は千枚あたり11,000円と送料のご負担となります。
申込は毎月末締め切りで、翌月中旬頃に発送いたします。2度目以降は電話にて申込可能です。
また、銀札で允可が下りていても金札をお求めの場合は改めて允可が必要です。
住所、氏名が変わった場合はお申し込みの際に、その旨をお伝えください。
公認先達になる、昇補する為の一連の流れ
先達の補任・昇補は、札所住職で構成する先達審査会において、会則に則り、毎年10月中に決定されます。
①先達資格を取る為に
先達資格は、年齢は二十歳以上で四国八十八ヶ所霊場すべてを4回以上巡拝し、同霊場寺院1ヶ寺の推薦を受けなければなりません。
昇補については、最初に補任されたとき推薦を受けた札所住職の推薦を受けることを原則とします。
補任・昇補とも申請書の提出は8月末日までに終えてください。
※四国霊場巡拝先達申請書・公認先達昇補申請書に必要事項を記入し、胸から上(上半身)の写真を貼り、住民票1通を添付します。
②申請書について
申請書は8月31日までに推薦寺院に提出し、各部会での審議会に計られます。
③合否の連絡について
部会の審議会を通った申請書は次に本部事務局送られ、霊場会の審議委員会に計られ、適任と認められた方に先達の許可がおります。11月の初め~中旬までには、本人宛てに合否を連絡します。
④補任・昇補について
補任は、先達審査会で承認された後、毎年12月初旬に行われる先達研修会において、所定の課程を修了して、初めて、最終的に公認されます。
また、都合で研修会に出席できない場合、1度のみ次年度の研修会に出席して補任、昇補する事ができます。
⑤四国霊場巡拝先達申請書・公認先達昇補申請書の発行について
公認先達になるため(昇補するため)には、四国八十八ヶ所霊場の1番~88番の寺院で申請書もらい、推薦してもらうことが必要となります。
先達昇補
資格 | 必要条件 |
---|---|
一般→先達 | ・4回以上の巡拝 ・札所住職の推薦 |
先達→権中先達 | ・先達補任後、2年以上の経過年数 ・2回以上の巡拝 ・札所住職の推薦 |
権中先達→中先達 | ・権中先達補任後2年以上の経過年数 ・2回以上の巡拝 ・札所住職の推薦 |
中先達→権大先達 | ・中先達補任後3年以上の経過年数 ・3回以上の巡拝 ・札所住職の推薦 |
権大先達→大先達 | ・権大先達補任後3年以上の経過年数 ・3回以上の巡拝 ・札所住職の推薦 |
申請、審査などは上記の条項と変わりありません。
・先達 →権中先達 補任後2年以上経過し、その間2回以上巡拝を行うことが必要。
・権中先達 →中先達 補任後2年以上経過し、その間2回以上巡拝を行うことが必要。
・中先達 →権大先達 補任後3年以上経過し、その間3回以上巡拝を行うことが必要。
・権大先達 →大先達 補任後3年以上経過し、その間3回以上巡拝を行うことが必要。
・準特任大先達は、これまでに表彰を受けた大先達の中から選ばれます。
準特任大先達、特任大先達、元老大先達は、審議会委員全員の賛成と、四国霊場会全4部会の承認が必要になります。
※注意事項
但し、年数と回数が揃えば良いというものではなく、昇補に値するかどうかは、申請し推薦する霊場寺院の判断によります。
その上で、部会及び霊場会の審査委員にゆだねられます。
元老大先達は、寺院住職の資格を有する方に限られます。
昇補については、越級は認められません。
タクシー、バスの乗務員や添乗員は、原則として昇補は認められません。
先達の資格は、本人1代限りです。
例年9月に行われる先達大会への出席は、昇補条件の参考資料となります。
場合によっては、降級、罷免もあり得ます。
先達大会・先達研修会・高野山納牌法要の日程
先達大会
公認先達の中で一年間に亡くなった方々の物故者慰霊と四国巡拝に応じて多大な功労をされた方の表彰式です。また特別講師による講演会も合わせて開催します。
日程
・令和6年9月3日予定
場所
・高知県立県民文化ホール
【住所】
〒780-0870 高知県高知市本町4丁目3-30
【電話番号】
088-824-5321
先達研修会
2日間行われる霊場会公認先達の補任と昇補の方が対象となる研修会で、記念品の授与と特別講師による講演、霊場寺院僧侶による講義があります。
1日目が新任先達のみが対象、2日目が昇補先達(全階級)のみが対象です。
講義が終われば各々補任証、昇補証が手渡されます。
日程
・令和6年12月◯日【新任先達が対象】予定
・令和6年12月◯日【昇補先達が対象】予定
場所
・未定
【住所】
未定
【電話番号】
未定
高野山納牌法要
公認先達の中で一年間に亡くなった方々の物故者慰霊法要を高野山奥之院燈籠堂と四国八十八ヶ所霊場会公認先達供養塔で遺族の方々と共にお勤めし、総供養を行います。
日時:令和6年7月26日(金)予定
場所:高野山奥之院